早稲田実―東海大福岡 三回裏東海大福岡2死満塁、遠藤は右越え3点三塁打を放つ=細川卓撮影
(27日、選抜高校野球 東海大福岡11―8早稲田実)
■東海大福岡・遠藤秀斗選手
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決めごとは守る。1点を追う三回2死満塁。高めにきたフォークを引っ張った。右越えへ、逆転の3点三塁打だ。
杉山監督から高めを狙おうと指示を受けていた。六回も浮いた直球を左中間へ。2点二塁打にした。
“きっちり”することが好きだ。趣味は洗濯ものをたたむこと。「一人っ子だから家のこと手伝うんです」。大会期間中も宿舎で自分のユニホームを洗う。「日頃と変わらないから、平常心でいられます」
そんな孝行息子の自宅は、学校から徒歩3分の場所にある。「納得いくまで練習ができた」。新チームの始動時はレギュラークラスではないBチームだった。好きな言葉は「努力に勝る天才なし」。それを信じてバットを振り続け、4番の座を勝ち取った。
3安打5打点でチームを初の8強入りに導いた。「うれしいけど、うれしいままじゃ次は勝てない」。どこまでもまじめだ。(小俣勇貴)