埼玉県熊谷市で計6人が殺害された事件で、関与を疑われているペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者(30)=住居侵入容疑で逮捕状=が、13日に熊谷署で話を聴かれて以降、一連の事件後に身柄を確保されるまでの間に服装を変えていたことが18日、県警への取材で分かった。
県警は、ナカダ容疑者が事件現場周辺で服を入手した疑いもあるとみて着替えた経緯を調べる。また、同市石原の自宅の浴室で発見された白石和代さん(84)の殺害時間は、遺体の状況などから15日夕~16日朝とみられると明らかにした。
県警によると、ナカダ容疑者は当時、所持金がほとんどなかった。被害者6人は14~16日にいずれも刃物で刺されて死亡したとみられ、一部の現場には大量の血痕があったことから犯人は返り血を浴びた可能性もある。
ナカダ容疑者は13日午後、熊谷署で話を聴かれた際、えんじ色のシャツに運動靴姿だった。16日に殺害された熊谷市石原の加藤美和子さん(41)宅の窓から転落して身柄を確保された時には、上半身はグレーのような服だった。
県警は18日、司法解剖の結果、加藤さんの死因は上半身を刃物で刺されたことによる失血死とみられると明らかにした。〔共同〕