秋の大型連休「シルバーウイーク」最終日の23日、中部地方の鉄道などは、休暇をふるさとや海外で過ごした人たちのUターンラッシュがピークを迎えた。JR名古屋駅(名古屋市中村区)の新幹線ホームは、家族連れやお土産を抱えた人で混み合った。
愛知県一宮市の自営業の男性(61)は、友人と3泊4日で鹿児島県へ。「数年ぶりの旅行。ゆっくり温泉につかってリフレッシュできた。あすから仕事を頑張れそう」
長女(6)と大阪府内の実家に帰省したという名古屋市中村区の主婦(43)は「夫は仕事だったので、娘と羽を伸ばしてきた」と笑顔。長女は「おじいちゃん、おばあちゃんと、お庭で遊べて楽しかった」と話していた。
JR東海によると、この日午後の東海道新幹線上りの指定席は、ほぼ満席。自由席では博多発東京行きの「のぞみ30号」の乗車率が120%となった。
中部国際空港(愛知県常滑市)では、国際線の到着がピークに。この日、休暇を海外で過ごした旅行客ら約9700人が入国する見通しという。
高速道路も混雑。日本道路交通情報センターによると、午後7時現在、東名高速道路下り線の音羽蒲郡インターチェンジ(IC)付近を先頭に約14キロの渋滞が発生した。