日本人のノーベル賞連続受賞決定を受け、北里大特別栄誉教授の大村智さん(80)や東大宇宙線研究所長の梶田隆章さん(56)の著作が人気を集めている。
梶田さんは同じ物理学賞を受賞した益川敏英さん(75)らとの共著で、「自然の謎と科学のロマン(上)」を2003年に新日本出版社から出した。同社には受賞決定翌日の7日朝から注文が殺到し、2千部を増刷することを決めた。担当者は「科学関係の本でこんなにも注文が来るのは珍しい」と驚いた様子だ。
紀伊国屋書店新宿本店(東京・新宿)は大村さんの受賞を記念するフェアを開催。著作や研究内容の寄生虫に関する本が並ぶ。書店員は「専門的な本もあるが、多くの人に手にとってほしい」と期待を込めた。〔共同〕