東海旅客鉄道(JR東海)は7日、名古屋駅の飲食街「名古屋うまいもん通り」を西側の太閤通口側に拡張し、12月11日に開業すると発表した。家電量販のソフマップ跡地を再開発して飲食店街に改装し、面積を3倍に広げる。「なごやめし」をテーマに、台湾ラーメンの「味仙」などの人気店が入居する。
新たに入居する名古屋ゆかりの飲食店はあんかけスパゲティの「チャオ」やひつまぶしの「まるや本店」、手羽先の「てつえもん」など4店。リニア中央新幹線の準備工事のため10月いっぱいで閉店する北側の飲食店街からも一部を移転し、新規の誘致と合わせて計30店に増やして開業する。全体の面積は2400平方メートルと3倍になる。
博多もつ鍋の「やまや」や「エビスバー」、成城石井の新業態など名古屋初登場の店も入る。ラーメン店が並ぶ既存の「駅麺通り」はそのまま残る。JR東海の柘植康英社長は7日の定例記者会見で「オフィスや出張のお客様に気軽に利用してもらいたい」と改装の効果に期待していた。
JR名古屋駅周辺では反対の東側に新たな高層ビルが次々と完成する予定で、周辺で働くオフィスの人口が2年後までに急増するのは確実。新エリアはドラッグストアやコンビニ、ATMも備え、利便性の向上を図る。