【シカゴ=野毛洋子】「ユニクロ」を世界展開するファーストリテイリングは23日、米シカゴに中西部で初の店舗を開いた。ニューヨークの5番街店に次ぐ大型旗艦店で、高級店が軒を連ねるミシガン街に構えた。ユニクロになじみの薄い中西部の消費者に売り込む。
開店にあたりエマニュエル・シカゴ市長がテープカットし、入店を待つ約1000人の列ができた。新店舗は3階建て。5番街と同様にスターバックスコーヒーを併設したつくりで、最上階からミシガン街を一望できる。
冬の寒さが厳しいシカゴ向けに、他の地域に先駆けダウン・コートなど防寒衣料品を充実させた。人気バスケットボール・チーム「シカゴ・ブルズ」と提携し、Tシャツのデザイン競技を実施するなど、地元密着型の販売戦略を取る。
開店前夜のパーティにはシカゴのファッション関係者ら約400人が詰めかけた。中西部は平均的な米国人が住むといわれ、シカゴは新商品を試す市場に利用されることが多い。今後のシカゴ店の業績はユニクロの米国展開の成功を計る指標になりそうだ。