27日午前の東京外国為替市場で円相場は前日比で上昇に転じた。10時時点は1ドル=120円74~77銭と、前日17時時点に比べ21銭の円高・ドル安で推移している。日経平均株価が小幅安で推移していることで、投資家がリスクを取りにくくなり「低リスク通貨」とされる円を買いドルを売る動きが優勢になった。前週末、中国の追加利下げなどを受けてドル高・円安が進んでいたため「米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの雰囲気から、利益確定を目的とした円買い・ドル売りが入っている」(国内証券)との見方もあった。
10時前の中値決済については、「ドルの需給に偏りはなかった」(国内銀行)との観測が出ていた。「121円前後は売りも買いも積極的に手掛けにくい水準」(同)との声が聞かれる。
円は対ユーロでも上昇に転じた。10時時点では1ユーロ=133円39~42銭と同14銭の円高・ユーロ安で推移している。円が対ドルで強含んでいる流れ、円の対ユーロ相場にも波及した。
ユーロは対ドルでもみ合い。10時時点では1ユーロ=1.1047~50ドルと同0.0007ドルのユーロ高・ドル安で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕