国土交通省が30日発表した2015年上半期(4~9月期)の新設住宅着工戸数は、前年同期比6.9%増の47万1845戸と、2年ぶりに増加した。消費増税により大幅に落ち込んだ昨年から持ち直した。国交省は消費増税の影響のない2012年の水準(44万2948戸)を上回っていることから、住宅需要が持ち直していると指摘している。「省エネ住宅ポイント制度などの政策が、消費者心理の回復に寄与した」という。
同時に発表した9月の新設住宅着工戸数は、前年同月に比べ2.6%増の7万7872戸だった。7カ月連続で増加したものの、QUICKがまとめた民間予測の中央値(6.5%増)を下回った。
注文住宅などの持ち家は2.4%増の2万5219戸と、5カ月連続で増加した。貸家は13.3%増の3万4092戸と、5カ月連続で増加した。資産運用や相続税の節税目的での需要が引き続き堅調だった。半面、分譲住宅は10.1%減の1万8239戸と、2カ月ぶりに減少した。内訳ではマンションの大規模な着工がなく、22.4%減になったことが響いた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕