【ロンドン=共同】ロシア陸上界の組織的なドーピング問題を受け、ロシア・オリンピック委員会のジューコフ会長は16日、来年のリオデジャネイロ五輪に向けてロシア陸連の組織再建などについて国際オリンピック委員会(IOC)と覚書を交わしたことを明かした。ジューコフ会長は「選手を五輪に参加させることが主要な任務だ」と述べた。ロシア陸連は13日に国際陸連から暫定資格停止処分を科され、リオ五輪に出場できない可能性が出ている。
タス通信によると、ジューコフ会長はIOCのバッハ会長とリオ五輪参加の条件として、(1)ロシア陸連の再建(2)世界反ドーピング機関(WADA)の基準に準拠―を課題とする覚書を交わした。「絶対に五輪のボイコットはしない。違反した選手やコーチは早急に制裁を科し、クリーンな選手は守る」と主張した。