【パリ=白石透冴】パリの同時テロで、発生から4日たった17日も犠牲者を悼むために現場付近を訪れる人が絶えない。市民は日常を取り戻しつつあるが、不安ややり場のない悲しみを口にする人も多い。同日パリで開かれる国際エネルギー機関(IEA)閣僚理事会に出席するために訪れた武藤容治外務副大臣も花を供えた。
武藤副大臣は「テロはいかなる理由があっても許されない。断固非難する」と述べた。
80人以上が死亡したパリ市内東部のバタクラン劇場。現場近くの歩道脇は数十メートルにわたって、花束やろうそくで埋め尽くされた。知人が劇場内で撃たれ死亡したという会社経営、ラファエル・ゼネリさん(32)は「全てが悲しい。ただ海外の人たちが応援してくれるのは心の支えになっている」と話した。