【ニューヨーク=清水石珠実】ソフトバンクグループ傘下で米携帯4位スプリントは18日、他社からの乗り換え客を対象に、通信料を現在契約している通信会社の料金プランの半分にする販促活動を始めると発表した。通信会社を乗り換える際にかかる費用も最大650ドル(約8万円)まで肩代わりする。契約者の流動性が高まる年末商戦期間中に、競合他社からより多くの顧客奪取を狙う。
スプリントは昨年12月、携帯上位2社(ベライゾン・ワイヤレス、AT&T)の顧客向けに類似の販促活動を展開し好評だったが、今年は新たにTモバイルUSも対象に加えた。Tモバイルは6月末時点の総契約件数でスプリントを抜き、業界3位となっている。
例えば現在、Tモバイルとデータ通信量2ギガのプランを月額50ドルで契約している人が、スプリントに移ると月額25ドルとなる。ただしTモバイルの使い放題プラン(通話、データ通信を含む)の契約者は半額サービスの対象から外した。
半額を保証する販促は今月20日から受け付けを開始、来年1月7日まで継続する。気軽に乗り換えてもらうために無料のお試し期間(契約開始から28日間)を設定。この間は通信網などに不満を感じた場合、違約金なしで契約を解消できるという。