【NQNニューヨーク=内山佑輔】18日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4日続落し、前日比20銭円安・ドル高の1ドル=123円60~70銭で取引を終えた。年内の米利上げが再び意識されたほか、米株式相場の大幅続伸を受けて円売り・ドル買いが優勢になった。一時は1ドル=123円77銭まで売られ、8月20日以来ほぼ3カ月ぶりの安値を付けた。
午後に公表された10月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、大半の参加者が次回(12月)会合で利上げを始める条件が整うと考えていたことが明らかになった。利上げを後押しする内容との見方からドルが買われた。
米株式相場が大きく3日続伸し、投資家心理が強気に傾いてドル買いを促した面もあった。
朝方発表の10月の米住宅着工件数は市場予想を下回った一方、先行指標である許可件数は堅調に伸びた。市場では住宅市況の回復基調は続いているとの受け止めが多く、相場への影響は限られた。
円の高値は123円34銭だった。
円は対ユーロで4営業日ぶりに反落し、前日比40銭円安・ユーロ高の1ユーロ=131円75~85銭で取引を終えた。対ドルでのユーロ上昇が、対円でも円売り・ユーロ買いにつながった。
ユーロは対ドルで4営業日ぶりに反発した。前日比0.0015ドル高い1ユーロ=1.0655~65ドルで取引を終えた。
地政学リスクの高まりなどを受けてユーロはいったん1.0617ドルまで下げ、4月15日以来7カ月ぶりの安値をつけた。その後は持ち高調整などのユーロ買いが入り、ユーロは上げて終えた。
ユーロの高値は1.0675ドルだった。