偽造された遺言書を使い、相続した遺産を社会福祉法人に寄付したように装って相続税約4億9千万円を脱税したとして、大阪地検特捜部は22日、不動産管理業、高木孝治容疑者(73)=大阪府東大阪市=と税理士、岩上順容疑者(63)=大阪市北区=ら計7人を相続税法違反と偽造有印私文書行使の疑いで逮捕した。特捜部は認否を明らかにしていない。
ほかに逮捕されたのは会社役員、藤田浩二容疑者(41)=大阪市東成区=や落語家、西裏文雄容疑者(64)=東大阪市=ら。
逮捕容疑は、高木容疑者が2013年11月に死亡した兄(当時76)から相続した預金や有価証券、不動産など約10億5千万円相当の財産について、14年9月に大半を社会福祉法人に寄付したとする虚偽の申告書を税務署に提出。相続税約4億9千万円を脱税した疑い。