横浜市磯子区で1月、自宅で両親の首を刃物で切り付けて死傷させたとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた次男、津島智八被告(23)は25日、横浜地裁(根本渉裁判長)での裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で「家庭内のトラブルにいら立ちを覚えていた」と指摘。事件当日、親族宅での新年会の後、帰宅途中に父親といざこざがあって不満が抑えられなくなったと明らかにした。弁護側は被告にパーソナリティー障害があり、飲酒の影響で行動を制御する力が減退していたと説明。「突発的な犯行で計画性はない」と述べた。
起訴状によると、1月2日、同居していた母の美雪さん(当時47)の首を包丁で刺して出血性ショックで翌日に死亡させ、父の英樹さん(53)も別のナイフで突き刺すなどして首の神経を切る重傷を負わせ、殺害しようとしたとしている。〔共同〕