コンピュータープログラムやソフト開発を手掛けるクエスト・コンピュータ(東京・中央)は30日、釧路市内で、遠隔勤務に対応するテレワークオフィスの開設に向けて調査を始めたことを明らかにした。就労環境の調査や、実施できる仕事の掘り起こしなどを進め、可能と判断すれば2016年4月をめどに開設する方針。
同社勤務の同市出身のシステムエンジニアの女性が、将来両親と住みたい意向があり、テレワークオフィス開設の検討を始めた。第1弾として、釧路市が新たに始めたテレワーク環境整備モデル事業を利用、11月25日~12月15日まで市内中心部の空き事務所を使い、現地調査や新商品開発などに取り組む。
実現すれば同社では新潟県三条市、福岡県太宰府市に続く全国3番目の帰郷型(社員が帰郷する形の)テレワーク拠点となる。30日、釧路市を訪問した飯塚日登志社長は「釧路では観光・旅行、コミュニティー間の連携などの地域ニーズが想定される。市などと協力して仕事を発掘し、テレワークの実現につなげたい」と話した。