掃除サービスに関するトラブルの相談件数が増えている。年末の大掃除が本格化するのを前に、国民生活センターは「慎重に契約を交わしてほしい」と呼び掛けた。
同センターによると、掃除サービスに関する相談件数は2008年度の605件から増加傾向にあり、13、14年度は900件を超えた。15年度もほぼ前年度並みのペースだ。相談者の性別は女性が約8割を占めた。
最も多いのは契約や解約に関わるトラブルで、「作業をしないで帰ったのに、キャンセル料として3万円を請求された」(愛知県の女性)、「掃除が雑で作業時間も短かったが、正規料金を請求された」(奈良県の男性)などの相談があった。「ワックスの塗り替えで白く変色した」(奈良県の女性)など、破損や故障の相談もあった。
同センターは「見積もりを複数社から取るなどするほか、口コミによる評判なども参考にしてほしい」と話している。