京都大学は9日、同大学の研究成果を生かす大学発のベンチャー企業を対象にする投資ファンドを、2016年1月に設立すると発表した。規模は150億円で、ベンチャーに投資するファンドとしては国内最大級となる。主にベンチャー企業の中でも創業後間もない企業に対し、1社3億円ほどの投資を年10件程度進めていく方針だ。
国の出資金を財源にして設立する。ファンドの運用期間は15年間で、10年間が一般的な民間ファンドより息の長い投資ができる。バイオ関連を中心に、基礎研究に強い京大の研究成果を生かすベンチャー企業を、長期間にわたり支援する。
ファンドの運営は京大が出資する京都大学イノベーションキャピタル(京都市)が担う。国からの公的資金で大学がベンチャー投資のファンドを設立するのは大阪大学、東北大に続いて3例目だ。