他人のスマートフォンのIDやパスワードを使い、商品などの代金を携帯電話料金と合算して支払う「キャリア決済」をしたとして、栃木県警は11日までに、不正アクセス禁止法違反の疑いで、山形県内に住む高校の男子生徒(17)を書類送検した。県警によると、生徒は「自分の携帯料金が高くなり、親に怒られたくなかった」と話しているという。
書類送検容疑は昨年12月から今年7月、ツイッターにスマホ向けゲーム「モンスターストライク」の攻略法を紹介すると投稿。連絡してきた16都道府県の中高生24人からIDやパスワードを聞き出し、携帯電話会社に不正に接続した疑い。
生徒は不正接続して音楽やゲームをダウンロード。代金計約63万円をキャリア決済した。
キャリア決済では、代金を支払うスマホ以外の端末からログインしようとすると、支払うスマホで暗証番号を入力するよう求められる。生徒はあらかじめ中高生らに「入力を求められても、それはゲーム運営会社にアカウントを削除されないため必要な行為だ」などとうそを言い、信用させていたという。〔共同〕