靖国神社内の公衆トイレで爆発音がした事件で、建造物侵入容疑で逮捕された韓国籍の全昶漢容疑者(27)が「装置をトイレに仕掛けた」という趣旨の供述をしていることが16日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁公安部は全容疑者が韓国から持ち込んだ時限式発火装置を仕掛けたとみて調べている。
捜査関係者によると、全容疑者は取り調べで、靖国神社に11月22日と23日に侵入したことを認め、トイレに何らかの装置を置いたことをほのめかしているという。
全容疑者は9日の逮捕後にも「トイレに爆発物を仕掛けた」と供述したが、その後は靖国神社に行ったことも含めて容疑を否認していた。
爆発音は11月23日に発生。トイレからは金属製パイプ4本とタイマー装置の一部、焦げた乾電池などが見つかった。パイプの内部から黒色火薬の成分が検出された。