【NQNニューヨーク=古江敦子】24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比45銭円高・ドル安の1ドル=120円40~50銭で取引を終えた。クリスマスの祝日を含む連休前とあって、利益確定と持ち高を調整する目的のドル売りが円など主要通貨に対して優勢となった。
円買い・ドル売りが進んだアジア・欧州市場の流れを引き継いで始まった。原油先物相場の上昇を背景に産油国通貨の買い戻しが対ドルで強まり、円に対してもドル売りが及んだ。ロンドン市場の取引時間中には一時120円25銭近辺まで上昇し、10月下旬以来ほぼ2カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。
朝方発表の米新規失業保険申請件数は前週から減った。ただ、外為相場への影響は限られた。市場では「連休前で市場参加者が少なく方向感に乏しかった」(邦銀トレーダー)との声が聞かれた。
この日の円の高値は120円26銭。安値は120円48銭だった。
円は対ユーロで反落し、前日比5銭円安・ユーロ高の1ユーロ=131円95銭~132円05銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで反発。前日比0.0055ドル高い1ユーロ=1.0960~70ドルで終えた。連休前とあって、持ち高を調整する目的のユーロ買い・ドル売りが優勢だった。
ユーロの高値は1.0967ドル、安値は1.0935ドルだった。