名古屋城天守閣の木造復元構想で、名古屋市は24日、整備事業に参加する事業者の公募に対し、大手ゼネコンを含む複数の企業から応募があったと発表した。公募は同日正午に締め切られた。各企業は今後、事業費や工期など具体的な実施計画の検討に入る。

市は来年１～２月に各企業から技術提案書を受け付けた後、ヒアリングを実施。有識者の意見を聞くなどして、３月下旬にも優先交渉する事業者を決める。

事業参加の条件に、原則として国産の木材を使うことや、東京五輪が開催される2020年７月末までに城内を公開できるようにする点などを挙げている。

木造復元には最大400億円の総工費が見込まれる。市は経済効果や意義を説明するため、12月以降、市民と意見交換するタウンミーティングを実施。河村たかし市長は24日、「五輪はかけがえのないチャンス。（復元して）世界にアピールしたい」と話した。