2015年の大納会を迎えた30日の東京株式市場で日経平均株価/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2E4EBE2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXは3日続伸した。終値は前日比51円48銭(0.27%)高の1万9033円71銭だった。17日以来2週間ぶりに大台の1万9000円台を回復した。原油先物価格の上昇を受けた前日の米株高で、投資家心理が改善した。食料品や陸運、小売りなど、好業績期待のある内需銘柄のほか、このところ軟調だった精密機器や電子部品に買いが入った。ただ、積極的に上値を買い上がる雰囲気には欠け、個別株を物色する動きに終始した。高値圏では利益確定売りも出て、日経平均は急速に伸び悩む場面もあった。
大納会で手締めをする市場関係者ら(30日午後、東証)=写真 淡嶋健人
東証株価指数/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE5E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(TOPIX)は前日比0.25%高の1547.30で終え、年間では9.9%上昇した。JPX日経インデックス400は前日比0.18%高の1万3951.93で終えた。
日経平均は朝方に一時、1万9100円台に上昇した。このところ軟調だった鉄鋼などの資源関連株や電気機器株に買いが先行した。今月中旬に大幅に下げたため、値ごろ感に着目した買いが入ったとの指摘もあった。ただ、市場では「日銀が決めた量的・質的金融緩和の補完措置の解釈を巡る混乱など今月は波乱が多かった印象が強く、まだ買い意欲は乏しい」(ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長)との指摘もあった。株価指数先物に断続的な売りが出たこともあり、後場寄り直後には一時1万9000円ちょうどに迫る水準に伸び悩んだ。
東証1部の売買代金は概算で1兆6505億円、売買高は14億9001万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の62%にあたる1207、値下がり銘柄数は597、変わらずは131だった。