日本取引所グループは30日、東京証券取引所内の東証アローズで2015年を締めくくる大納会を開いた。清田瞭グループ最高経営責任者(CEO)は式典で、5月に日経平均株価が15年ぶりとなる2万円台に回復したことなどに触れ「1年間を通して総じて堅調だった」と15年の市場を振り返った。
15年は企業統治指針(コーポレートガバナンス・コード)が定められ「ガバナンス元年」とも呼ばれた。清田CEOは「新年度に向け、ガバナンスの向上を通じ投資家の信頼が日本企業に集まることが期待できる」とも述べた。
式典では指揮者の佐渡裕さんが特別ゲストとして参加し、恒例の「打鐘」を担当した。9月にオーストリアのウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任した佐渡さんは「豊かな経済は芸術を育てる。美しいハーモニーを目指して、世界中の人が1つのことに向かっていけるようありたいと思っている」とあいさつした。
冒頭には今年に新規上場した企業が紹介され、日本郵政の西室泰三社長ら各企業の代表者が式典に参加した。30日の日経平均株価の終値は、昨年末比1582円94銭(9.0%)高い1万9033円71銭だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕