東京・代々木の明治神宮には1日未明、初詣の参拝客が詰めかけた。午前0時に新年の訪れを告げる太鼓の音が響き渡ると、あちこちで歓声と拍手が上がった。
厳しい冷え込みの中、本殿前はマフラーや手袋をした若者や外国人観光客で身動きが取れないほど混雑した。友人と参拝に来た東京都品川区の金融機関勤務、栢(かや)光昭さん(36)は「2015年は株価も上がってボーナスも増えた。新しい年はもっと景気が良くなって、社会が明るくなればいい」と笑顔で話した。
中野区の公務員男性(54)は「昨年は噴火や水害など自然災害が目立った。家族皆が安全に暮らせる一年になるよう祈る」と話した。さいたま市の女子高校生(16)は医師志望。夢が実現するよう祈願し「今年はもっと勉強を頑張って成績を上げたい」と力を込めた。