年明け4日早朝の東京外国為替市場で円相場は反発して始まった。8時30分時点では前営業日である2015年12月30日の17時時点に比べ12銭円高・ドル安の1ドル=120円29~32銭だった。東京市場の取引終了後の米国株が下落し、投資家のリスク選好意欲の後退で「低リスク」とされる円には買いが入りやすい。オセアニアの取引時間帯に当たる日本時間未明の取引では120円10銭を上回る場面もあった。
朝方、米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長の3日の講演が欧米メディアを通じて伝わった。従来の同氏の発言を踏襲した内容との受け止めから、外為市場での反応は今のところ特にないようだ。
円は対ユーロでは大幅に続伸している。8時30分時点では同1円12銭円高・ユーロ安の1ユーロ=130円54~57銭だった。15年12月31日のニューヨーク市場で年末決済に絡むユーロ売りやリスク回避の円買い・ユーロ売りが膨らんだ。その影響で東京市場でも円高・ユーロ安に振れて始まった。
ユーロはドルに対して続落している。8時30分時点は同0.0084ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0850~53ドルだった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕