遠州鉄道(浜松市)は21日、輸入住宅販売業に参入すると発表した。チェーン店「メープルホームズ」を運営するサンタ通商(東京・渋谷)とフランチャイズ契約を結び、2月1日から「メープルホームズ東海」の名称で営業を始める。1棟3000万円以上の高価格帯が中心。3年後までに単年で20棟の着工と売上高6億円を目指す。
遠鉄が営業と施工を担当し、サンタ通商がデザインの監修と輸入材料の納入を請け負う。7月と12月に同市浜北区に海外風住宅のモデルハウス2棟をオープン。年内にはショールームを併設した事務所を開く。
28日からは遠鉄電車の1編成を使い、中づり広告をすべてメープルホームズにした電車を1カ月間運行し、利用者にPRする。
遠鉄は県西部で年間約200棟の住宅を販売している。1棟2000万円程度の価格帯が中心。「2017年4月の消費増税後は受注が2~3割減少する」(平野昌利住宅事業部長)とみており、客層を富裕層に広げて落ち込みを抑える。
メープルホームズは「フレンチスタイル」「イングランドスタイル」など世界各国のデザインを再現した輸入住宅を用意。県内では静岡市と伊東市にフランチャイズチェーン店舗を持ち、メープルホームズ東海は島田市から愛知県豊橋市を商圏とする。