トヨタ自動車は27日、ダイハツ工業や日野自動車を含むグループ全体の2015年の世界販売台数が前年比0.8%減の1015万1千台だったと発表した。4年連続で世界首位となった。主力の北米市場はガソリン安でSUV(多目的スポーツ車)など大型車の販売が好調だった。ただ国内や新興国での販売不振が響き、14年実績は下回った。
トヨタに次ぐ独フォルクスワーゲン(VW)の15年の販売台数は2%減の993万600台で、トヨタとの台数差は22万台となった。14年のトヨタの世界販売は1014万台で、VWを9万台上回っていた。VWは15年上半期(1~6月)に初めて世界販売で首位に立ったが、その後はトヨタが上回って推移している。
VWは昨年9月中旬に米国で発覚したディーゼル車の排ガス試験の不正問題などの影響で、米国や欧州での販売が減少。同12月単月の世界販売台数は5%減った。