【ニューヨーク=共同】米インターネット交流サイト大手フェイスブックが、サイト上での個人の銃販売を禁止したことが29日、分かった。米紙ニューヨーク・タイムズなど複数のメディアが報じた。オバマ政権による銃規制強化の動きに対応した。
個人が銃の販売を持ち掛ける投稿を禁止し、マリフアナなどと同じ扱いにした。認可を受けている銃業者の投稿は規制しない。ロイター通信によると、個人の銃販売禁止は全世界の利用者に適用される。
米国では銃乱射事件が頻発し多数の市民が犠牲になっている。オバマ大統領はネットを通じ容易に銃が手に入る事態を憂慮し今月5日、ネット経由の銃売買に身元調査を義務付けるなど規制強化策を発表。演説で時折涙を流しながら、子どもたちが銃乱射事件の犠牲となっている現実を指摘した。
一方、昨年12月に米カリフォルニア州で起きた乱射事件では、容疑者がフェイスブック上で中東の過激派組織「イスラム国」(IS)指導者に忠誠を誓っていたと報じられるなど、ソーシャルメディアを通じた過激思想の拡散も問題視されている。