内閣府が8日発表した1月の景気ウオッチャー調査(街角景気)によると九州7県の現状判断指数は前月比3.6ポイント低下の45.9で、好不況の判断の分かれ目となる「50」を3カ月連続で下回った。3カ月以上連続の50割れは2014年4月~15年1月以来。
「前半は暖かく、後半は大雪で来客数が悪かった」(衣料品専門店)と天候不順が響いた。「寒波や株価続落で高額品の客が減っている」(百貨店)との声もあった。
2~3カ月先を予測する先行き判断指数は49.2で11カ月ぶりに全国を下回った。地理的要因もあり「中国経済や原油安の影響を不安視する声が強かった」(調査を担当した九州経済調査協会)。
沖縄県の現状指数は53.8と6.4ポイント上昇し、3カ月ぶりに改善した。全国で改善幅が最大だった。「やっと冬らしくなり暖房商品に動きが出てきた」(家電量販店)。先行きも59.0と改善を見込む。「ゴールデンウイークは連休を取りやすい日付なので期待している」(旅行会社)という。