総務省が29日発表した2月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は3.3%で、前月から0.1ポイント上昇した。QUICKが事前にまとめた市場予想の中央値は3.2%だった。人手不足による雇用状況の改善を受け、より良い条件の仕事を求めて自発的に離職する人が増えた。失業率が3%台前半で推移していることなどを受け、総務省は雇用情勢について「引き続き改善傾向で推移している」としている。
完全失業率を男女別にみると、男性が前月比0.2ポイント上昇の3.6%、女性が0.1ポイント低下の2.8%だった。完全失業者(季節調整値)は前月比4万人増の212万人となった。男女別では男性が7万人増加し、女性が3万人減少した。勤務先の都合や定年退職など「非自発的な離職」は3万人減、「自発的な離職」は3万人増だった。
就業者数(同)は6400万人で前月から58万人減少した。雇用者数も14万人減の5711万人となった。
就業率は前年同月から0.3ポイント上昇し、57.4%となった。宿泊業・飲食サービス業、医療・福祉などで就業者が増加した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕