出張すると偽って旅費を詐取したとして、福岡県警は14日、同県福智町の元人権・同和対策課長、鈴木秀一容疑者(60)=3月末に定年退職=を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
捜査2課によると、再逮捕容疑は昨年11月中旬、長野県であった同和関連の全国大会に出席すると偽って出張書類を町に提出し、交通費や日当など計十数万円をだまし取ったというもの。実際には福岡県内にいたとみられるという。
事件をめぐっては、この大会に出席すると偽って町の助成金約40万円をだまし取ったとして、県警は部落解放同盟福智連絡協議会委員長の原田正容疑者(86)を詐欺容疑で今月6日に逮捕。県警は2人が親しい関係だったとみている。
鈴木容疑者は東京へのカラ出張で十数万円を詐取した疑いで、3月24日に逮捕されていた。(緒方雄大)