塀が倒壊したアパートから救助され、搬送される女性=14日午後11時5分、熊本県益城町惣領、石川春菜撮影
熊本県によると、益城町内で家屋が倒壊し、80歳の女性が下敷きになっているという。同町安永でも火災や人が家屋の下敷きになるなどの情報がある。また、ガス漏れが多数起きており、県警によると、町内で火災も発生している。
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同町の惣領地区では、道路沿いの木造家屋や工場の1階部分が崩れ、大きな被害を受けている。歩道には、瓦や塀が大量に散乱。近くの住民によると、1階部分に人が取り残されているという情報もあるという。
「5~10秒ほどの横揺れで物につかまっていないと立っていられなかった」。町内のコンビニエンスストアのマネジャーの男性(48)は、震災時を振り返った。事務所のパソコンもモニターも落ちてきたという。「40年ほど熊本に住んでいるが、こんな揺れは初めて」。店にいた女性店員がけがをした模様で、病院に行ったという。
同町の主婦(37)は娘(6)と2人で、近所の公民館に避難してきた。揺れを感じたのは子どもと2人で食事の支度をしていた時だった。横揺れを感じたと思った次の瞬間、激しい縦揺れに襲われたという。自宅は築約50年の木造で、地震後も余震が続いていたため、公民館に車で移ったという。「家の中はメチャクチャ。家にいるよりは公民館の方が安心かと思って来たが、余震が続いていて怖い」と不安そうに話した。