内戦状態が続く東アフリカの南スーダンで26日、反政府勢力トップのマシャル氏が首都ジュバに戻り、副大統領に就任した。現政権と反政府勢力はともに暫定政権発足に向けて動くことを確認した。今後、速やかに停戦に向けた道筋をつけられるかが焦点となる。
マシャル氏の首都入りは、暫定政権の実現に向けた最大の鍵とみられていた。マシャル氏は反政府勢力側の拠点がある同国東部から飛行機でジュバに入った。空港に到着後、「人々が和解できるよう、我々は一つになろう」と報道陣に訴えた。一方、キール大統領も「平和こそが我々の唯一の選択肢だ」と述べ、互いに暫定政権発足へと向かうことを確認した。
ジュバ周辺にはこれに先駆けて反政府勢力の精鋭部隊が駐留しており、記者が訪れた18日には、空港や公的機関が多数の政府軍によって厳重に警備されていた。内戦で殺し合った部隊が互いに近距離にいる状態で、市内は現在も緊張した雰囲気に包まれている。