ウルグアイのタバレス監督=ロイター
開幕前日に強豪スペインが監督解任に踏み切り、大会には衝撃が走った。しかし、明日は我が身というのが出場32チームの指揮官の気持ちかもしれない。世界王者をめざす1カ月間の戦いには、多士済々の顔ぶれがそろった。
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【特集】2018ワールドカップ
最年少は42歳
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32人の平均年齢は56・62歳。最年少は日本と同じH組に入ったセネガルのシセ監督の42歳だ。
初出場した2002年日韓大会の開幕戦で前回優勝のフランスを下し、ベスト8まで勝ち進んだチームで主将を務めていた。今回の出場はその02年以来。選手としての経験が生きるだろうか。
開催国ロシアのチェルチェソフ監督も元GKで1994年、2002年大会のW杯出場メンバー。このほか、コスタリカのラミレス、セルビアのクルスタイッチ、ポーランドのナバウカ各監督も選手としてW杯を経験している。
長期政権
クラブでは数カ月での監督交代も日常茶飯事だが、代表チームならではの長期政権もある。
71歳と今大会最年長でもあるウルグアイのタバレス監督は06年2月に再就任した。最初に導いた90年大会も合わせて、今回で4回目のW杯挑戦となる。選手にとっては祖父にあたる年齢差だが、選手を常に擁護する象徴的存在だ。
次に就任期間が長いのは、優勝候補に挙がるドイツのレーウ監督。選手としてはほぼ無名で、コーチを経て、06年ドイツ大会後に監督に就いた。10年3位、14年優勝とチームを常に進化させてきた。ドイツは、西ドイツ時代から長期でチームを任せてきた歴史がある。
元スター選手
現役時代から知られた存在だったのは、フランスのデシャン監督だ。代表出場は103試合。98年の自国開催で初優勝した時の主将でMF。そのリーダーシップは現在につながる。
W杯だけの電撃就任となったスペインのイエロ監督もスペイン代表として94、98、02年と3大会連続して出場している。
今大会の32チームのうち12チームが外国から監督を迎えている。(潮智史)