大阪市北区で4月12日未明に空き家や倉庫が焼ける不審火が5件相次いだ事件で、大阪府警はこのうち1件にかかわったとして、現場近くの30代の男を建造物等以外放火の容疑で近く逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。男はこの事件の後、道路交通法違反容疑で府警に逮捕されている。
捜査関係者によると、男は4月12日午前2時25分ごろ、同区南扇町の専門学校西側路上に置かれていたゴミ箱に火をつけた疑いがある。約10分後に鎮火され、けが人はいなかった。火が立ち上がる前後、近くの防犯カメラに特徴がよく似た人物が映っていたという。
この事件も含め、1時間のうちに、半径250メートル以内で路上生活者の布団が燃えたり、倉庫や空き家が焼けたりする不審火が相次ぎ、男性2人が軽いけがをした。府警は男と他の不審火との関連も調べている。