燃費の偽装があった三菱自動車の軽自動車「eKワゴン」。4月の販売は大きく減った=三菱自提供
三菱自動車が燃費を偽っていた軽自動車4車種の4月の新車販売が、前年同月から6割減ったことが10日わかった。問題が発覚した先月20日以降、三菱自と、軽の生産を委託する日産自動車は販売を止めている。再開が見込めない5月は、ゼロになる可能性がある。
特集:三菱自動車の燃費偽装問題
全国軽自動車協会連合会が、車名別の販売統計をまとめた。燃費偽装があった三菱自の「eKワゴン」「eKスペース」のeKシリーズは前年同月比64・2%減の616台、三菱自がつくり日産が売る「デイズ」「デイズルークス」のデイズシリーズは同67%減の2453台だった。デイズシリーズは、昨年4月の軽の販売ランキングで6位に入っていたが、今年4月は11位だった。
三菱自が軽4車種62万5千台の燃費を偽装した問題は、国土交通省や三菱自が調査を進めている。結果が出るまでに数カ月かかるとみられ、早期の販売再開は見込めない状況だ。