真空加熱したサツマイモ=デリカフーズ提供
[PR]
「昨年は夏場に悪天候となり、葉物野菜の不作が痛かった」と話すのは、野菜卸大手デリカフーズの高橋欣也・経営システム統括室長。2016年3月期は、外食産業への販路拡大が寄与して12・6%の増収となったものの、野菜の価格高騰などが響いて純利益は18・1%減の4億円だった。
最近の特徴は、野菜を切る手間が省ける「カット野菜」の注文が多いこと。5月には東京都昭島市で13億5千万円を投じた新工場が稼働する。根菜類をカットし、調味料などと一緒に真空包装した後に加熱する新技術を採り入れた。「調理の手間が省けるのが強み。病院や介護業界への営業も強化したい」