自動車部品大手タカタは11日、エアバッグ部品の大量リコールを踏まえた再建策を外部の専門家委員会にまとめてもらう時期が早くても9月になるとの見通しを明らかにした。現在リコール費を負担している自動車メーカー側との最終的な費用分担の協議は、その案をもとに進めるという。
野村洋一郎取締役が11日の決算会見で「9~10月に再建策の最終案を出してもらい、中身を吟味したい」と語った。専門家委は弁護士3人、会計士1人、企業再生の専門家1人の計5人で構成。リコールで財務の悪化が見込まれるタカタが再建策の作成を依頼し、2月初旬に発足したという。
2016年3月期の業績は売上高が前年比11・7%増の7180億円、営業利益が同27・8%増の421億円、純損益が130億円の赤字。最終赤字は2期連続で、リコール費を一部引き当てたことが響いた。