日本航空グループのジェイエア(大阪府池田市)は12日、所有するエンブラエル170型機5機の冷却システム部品に不具合が見つかり、大阪(伊丹)空港と仙台や長崎を結ぶ便や羽田―山形便など計22便を欠航すると発表した。影響人員は約1200人。欠便は増える可能性があるという。
同型機をめぐっては、11日午前に伊丹発函館便が、奈良市上空で機体異常を示す計器表示が出たため、引き返すトラブルがあった。エンジンから出た高温の圧縮空気と熱変換器をつなぐ金属製の接続部品が破損しており、部品を交換した。同じ機体は11日午後に伊丹発山形便として飛び立ったが、同様の異常表示で再び引き返した。同じ部品が破損していたという。
この破損を受け、ジェイエアは11日夜から同じ部品を使う同型機10機を調査。12日午前8時20分時点で、計5機に不具合が見つかった。欠便などの影響は14日まで続きそうだという。