故郷の痛み、のみ込み切れない 熊本・益城出身の記者——贯通日本资讯频道
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故郷の痛み、のみ込み切れない 熊本・益城出身の記者

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1階部分がつぶれた平田商店=3日、熊本県益城町


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熊本県を中心とする熊本地震の本震から16日で1カ月。震度7の激震に2度見舞われ、壊滅的な被害を受けた熊本県益城(ましき)町では、倒壊した建物が残る。変わり果てた風景に囲まれて暮らす住民の思いは。被害がひどかった県道28号沿いの地域を記者が歩いた。


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まるで地面にのみ込まれたようだ。建物の1階がぺしゃんこにつぶれている。看板は地面に転がり、2階の窓は目の高さ。子供のころ、近所の子と駄菓子を買いに集まった商店を前に立ち尽くした。熊本県益城町の惣領(そうりょう)地区。私(31)はここで生まれ、育った。


店主のおばあちゃんは無事だろうか。裏手に、杖をつく女性がいた。あのおばあちゃん、平田トミコさん(93)だ。「無事でしたか」「大丈夫ばい」。20年前と変わらない優しい面影に、疲れがにじんでいた。


90歳で店をやめ、夫が96歳で他界した2年前から一人暮らし。4月14日の前震後、熊本市の次男宅に避難して本震を免れたという。


「一生懸命やって、店もどーでんこーでん(どうにかこうにか)やってこれて懐かしか所ですけど、壊れてしもた。涙も出んです。じいちゃんの仏さんも出されんとですから」


近くの安永地区では4月15日未明、8カ月の女児が倒壊家屋から救出された。広安小学校や益城中学校時代によく遊んだ同級生の家。安否が気になり数年ぶりに連絡をとった。



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