沖縄県うるま市の女性会社員(20)が遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された元米兵で米軍属のシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)=同県与那原町=が「遺体をスーツケースに入れて運んだ」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は遺棄をあらかじめ計画していた可能性があるとみている。
元米兵「刺して殺害」 性的暴行認める 女性遺棄容疑
シンザト容疑者は元米海兵隊員。捜査関係者によると、これまでの調べに「女性を強姦(ごうかん)した」と供述したほか、「棒で頭を殴り、乗用車に連れ込んだ」「ナイフで刺して殺した」などと説明している。
死体遺棄容疑についても認めており、遺体をスーツケースに入れて乗用車で運び、同県恩納村の雑木林に遺棄する際にケースから出した、という趣旨の供述をしているという。事前にケースを用意していた可能性もあるとみられる。任意提出された乗用車の車内からは女性の血液が検出された。2人に面識はないという。
遺体は4月28日夜から29日未明までの間に遺棄されたとみられる。遺体は白骨化した状態で今月19日に見つかり、死因は特定できていない。
遺体が見つかった付近では20日午後、女性が履いていたとみられる赤いジョギングシューズが見つかった。スマートフォンと家の鍵は見つかっておらず、県警が捜している。