文部科学相の諮問機関「中央教育審議会」は30日、理科と数学にまたがる高校の新科目「理数探究」(仮称)のあり方を大筋でまとめた。生徒自身が主体的にテーマを設定し、結論だけでなく探究の過程も報告書にまとめて発表する。他教科・科目の改編とともに今年度中に行う答申に盛り込まれ、今の小学4年生が高校に入る2022年度に新設される見通しだ。
新科目は、さまざまな事象を多角的・複合的にとらえ、数学的な見方や理科の見方を組み合わせるなどして粘り強く挑戦する力を培う。教科「理数」の下に開設し、数学、理科を中心に複数の教員が協働して指導する。成果より、探究の過程を重視するのが特徴だ。
基礎を学ぶ段階と探究を進める段階を分け、「理数探究基礎」(仮称、1単位程度)と「理数探究」(同、2~5単位程度)の二つの選択科目で構成する。
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