覚醒剤を密輸したなどとして、沖縄県警は米国籍で米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)に勤める軍属の男2人と、日本人の男女2人を覚醒剤取締法違反や大麻取締法違反の容疑で逮捕し、31日発表した。4人はすでに起訴されている。
県警によると、米軍属ミルトン・リッチモンド・キングセカンド被告(51)=沖縄県沖縄市=を覚醒剤取締法違反容疑、米軍属ブレボン・ケントレル・キー被告(23)=同=を大麻取締法違反容疑で4~5月にそれぞれ逮捕した。2人は嘉手納基地内の店舗で販売員として働く同僚という。
キング被告は4月2日、米国から自宅宛ての国際郵便で、覚醒剤28グラム(末端価格約196万円)を輸入したとされる。「自分で使う目的だった」と供述しているという。キー被告は4月12日、自宅で乾燥大麻23グラムを所持したとされる。同市の飲食店従業員ロバートソン・太陽ジェフ被告(24)=大麻取締法違反罪で起訴=から「譲り受けた」と供述しているという。
県警の説明では、沖縄地区税関の通報を受け、キング被告と知人で同市の無職宮城アミナアンサー被告(31)=覚醒剤取締法違反罪で起訴=を4月に逮捕。携帯電話の履歴から、キング被告がキー被告らと薬物に関するやりとりをしていたのが分かったという。
県警によると、今年薬物事件で検挙された米軍関係者は、今回を除き4月末までに8人に上るという。(井上怜)