新幹線に乗り込み、手を振る天皇、皇后両陛下=4日午前11時55分、JR東京駅、岩下毅撮影
天皇、皇后両陛下は4日、第67回全国植樹祭の式典に出席するため、新幹線の臨時専用列車で長野県に向かった。5日に長野市で開かれる式典に出席するほか、2011年3月の長野県北部地震で被災した栄村の村長ら5人と懇談する。
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宮内庁関係者によると、両陛下は長野訪問にあたり、視察先の近くに栄村があったことから「できるなら被災者とお会いしたい」との意向を示したという。5日午後、長野市内の宿泊先で森川浩市村長や消防団長、仮設住宅で生活していた被災者らと20分間懇談し、復興状況などを聞く。
両陛下は地震翌年の12年7月、栄村を日帰りで訪問。仮設住宅で暮らす被災者をお見舞いし、その後も心を寄せ続けていた。
滞在は6日までで、4日に高野辰之記念館(中野市)、5日に信州大学国際科学イノベーションセンター(長野市)、6日にアファンの森(信濃町)を視察する。