一帯では落書き被害が相次いだ=2015年12月、千葉県市川市、住民提供
千葉県市川市の住宅街で民家や車に落書きされる被害が相次いだ事件で、県警は9日、同市田尻4丁目、自称塗装工横山秀行容疑者(42)を器物損壊容疑で逮捕し、発表した。捜査関係者によると、「心当たりはない」と容疑を否認しているという。
家や車に落書き、半年で70件 千葉・市川の住宅街
発表などによると、横山容疑者は昨年12月27日午後11時ごろから翌28日午前7時ごろまでの間、JR市川駅近くの無職男性(当時73)宅の塀などにスプレーのようなもので塗料を吹きかけ、「バカ」などの文字や波線のような模様を落書きした疑いがある。被害額は約90万円に及んだという。近くの防犯カメラに映っていた映像の解析などを行った結果、横山容疑者が浮上したという。
被害が相次いだのは、主にJR市川駅南側の市川南と大洲地区。昨年11月以降、民家の壁や車などに赤や青、黄、黒の油性の塗料で「アホ」といった文字と曲線が描かれた。今年5月には舛添要一・東京都知事を侮辱する落書きも確認された。被害は5月までの約7カ月で計約80件、被害額は計約1200万円に及んでいたという。