国内最大の暴力団「山口組」(本部・神戸市灘区)について、兵庫県公安委員会は13日、暴力団対策法の規制対象となる指定暴力団に再指定し、官報に公示した。今の指定期間が今月22日で終わるため、23日から3年間指定する。1992年の暴対法施行後、指定は9回目で、昨年8月の山口組分裂後では初めて。
特集:山口組
離脱派が結成し、対立抗争状態にある「神戸山口組」(本部・兵庫県淡路市)は今年4月に指定暴力団に指定されている。
岡山市で5月末に起きた神戸山口組系組幹部の射殺事件では、出頭した山口組系組員が逮捕された。警察庁は事件後、双方の団体をより厳しく規制できる「特定抗争指定暴力団」に速やかに指定できるよう、準備を進めることを全都道府県警に指示した。
県警によると、指定の基準日である3月1日時点で、山口組の組員は約5700人。神戸山口組の組員は約2700人。