30度を超える暑さのなか、国営武蔵丘陵森林公園の水遊び場で、水を浴びてはしゃぐ子どもたち=18日午後2時5分、埼玉県滑川町、関田航撮影
列島各地は18日、太平洋高気圧の影響で気温が上がり、埼玉県鳩山町で35・2度を記録するなど、最高気温が35度以上の「猛暑日」を今年初めて観測した。
気象庁によると、太平洋高気圧の勢力が強まった一方、梅雨前線の活動が弱まったのが原因。特に北関東などで気温が高くなり、群馬県館林市でも35・1度の最高気温を記録した。
東京都内は、練馬区で34・2度、都心部で33・0度など「真夏日」(最高気温が30度以上)に。真夏日は、千葉市(32・9度)、栃木県佐野市(33・7度)など全国で今年最多の269地点に上った。
熱中症とみられる症状での救急搬送も各地で相次いだ。静岡県掛川市内では同日夕、85歳の男性が畑で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。熱中症の疑いがあるという。
一方、19日はやや暑さが和らぎ、西から天気は下り坂の予報となっている。
34・4度を観測した埼玉県熊谷市に隣接する国営武蔵丘陵森林公園の水遊び場はこの日、大勢の家族連れでにぎわい、子どもたちが噴水の水を浴びたり、プールに入ったりしていた。
さいたま市浦和区の主婦小川有紀さん(38)は「体にこたえる暑さ」とうんざりした様子。一方で、小学3年の長女夏音さん(9)は「噴水の水を浴びるのが楽しい」と笑顔だった。