選挙ポスターが貼られた掲示板の前を通学する学生たち=22日午前10時26分、大阪府東大阪市、森井英二郎撮影
今回の参院選で初めて一票を投じる18、19歳。新有権者は、どんな思いで公示日を迎えたのか。
特集:2016参院選
22日午前、アニメやゲーム関連の店などが集まる東京・秋葉原。通勤の会社員らに交じり、若者の姿も見られた。
「お祭りみたいな雰囲気や、投票したくなるきっかけがほしい」と栃木県那須町の会社員、高久実乃理さん(18)は話した。この日は仕事が休みで、アイドルグループのグッズ店に来た。AKB48の選抜総選挙では好きなメンバーを応援できるが、参院選では今のところ見当たらない。「政党とか派閥とか、よく分からない。『結局、あなたは誰なの?』って感じです」
「うさんくさい人には投票しない。それくらいは僕らでもできます」と東京都足立区の大学1年、阿部龍一さん(19)は言う。最近の政治では、都知事を辞めた舛添要一氏をめぐる問題が気になった。次々と不祥事が明るみに出たが、候補者の言動が残るネットのブログなどを見れば投票前に人物像を判断できると思う。「せっかく得られた権利。とりあえず(投票に)行ってみようと思います」