木造で復元されることになった名古屋城天守閣。後方はJR名古屋駅周辺の高層ビル群=名古屋市中区、戸村登撮影
1945(昭和20)年の空襲で焼失し、鉄筋鉄骨コンクリート造りで再建された名古屋城天守閣が、木造で復元される方向になった。国の特別史跡の城郭での木造復元は初。事業を進める名古屋市の河村たかし市長と、慎重論の根強かった市議会多数会派が27日、完成時期について基本的に合意し、復元に向けた環境が整った。総事業費は約500億円規模。
河村氏と市議会側は、愛知県と名古屋市が共同開催を目指すアジア競技大会の2026年やリニア中央新幹線開業の27年を完成目標とすることで一致した。
実現すれば、延べ床面積4564平方メートル、姫路城天守の約2倍の規模の木造復元となる。