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地価上昇招き「申し訳ない」 原発避難者の住宅次々と

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宅地の造成が進む住宅街=福島県いわき市


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1日公表の2016年分の路線価は、都市部を中心に上昇傾向が強まるなか、東日本大震災から5年を経た被災地の福島県が全国で3番目に高い上げ幅だった。東京電力福島第一原発事故の避難者が相次いで県内の避難先で住居を買う動きが背景にある。


路線価、全国平均8年ぶり上昇 リーマン前の08年以来


約2万4千人の避難者が暮らす同県いわき市。「土地そのものが少ないうえ、地元の人が手を出せない価格になってしまった」。市内で不動産業を営む高木嗣郎(しろう)さん(68)はそう話す。


市内の宅地の相場は、震災前に1坪(約3・3平方メートル)15万円程度だったが、今はおおむね25万円超に。中には3倍以上に値上がりした地区もあるという。


同県双葉町から避難した男性(72)は今年2月、市内に120坪の土地を購入し、家を建築中だ。夫婦の家と、娘家族の家の2軒分の建築費と土地代を合わせた費用は約7千万円。東電からの賠償金を充てる。被災者の住宅購入が地価上昇を招いている現状を、心苦しく思うという。「迷惑をおかけして申し訳ない」


宅地不足の改善に、市は14年…



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